M40について

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M40について

アメリカ軍海兵隊が名門レミントン社のスナイパーライフルM700をベースに改良を重ね、海兵隊内で組立をしたものがM40シリーズとなる。当初ファクトリーモデルだったM40だが、海兵隊での改良を機にM40A1以降はレミントン社は部品供給のみ行い、改良や組立は海兵隊によって独自に行われている。数々の実戦テストなどで得たノウハウから、長い年月をかけてA1、A3と段階的にアップグレードしており、現在活躍しているM40A5以降のモデルでは光学サイト前方にナイトビジョンを装着可能なサーマルビジョンマウントが追加され、夜間の射撃能力が大幅に向上した。

ベースとなっているM700を製造したレミントン社はアメリカ合衆国の名門銃器メーカーで、レミントン・アームズ社としてM700を代表とした数多くのボルトアクション方式ライフルを開発している。ボルトアクションライフルの利点である高い命中精度、単純で堅牢な構造、信頼性などにより、軍だけでなく警察などの法執行機関にも狙撃銃として大量に採用されている。
また、アメリカ陸軍に採用されているM24もM700がベースとなった狙撃銃である。
 

 

M40の詳細と進化

M40は1966年に海兵隊がM700バーミントを採用したもので、.308ウィンチェスター弾に合わせたレシーバーに、ウィンチェスターM70のトリガーガードを組み合わせたもの。
M40A1では、それらM40を戦地から引きあげ、木製からコンポジットのストックに換装されスコープもより高倍率のものに変更されている。さらにA3ではストックをマクミラン製に変更し、併せてスコープも別モデルとしている。
 
東京マルイからもエアガンとして製品化されているM40A5は、シュアファイヤ製のマズルブレーキやサイレンサーを装着可能な新型に変更し、弾倉も倍の装弾数の脱着式マガジンに変更している。20mmレールも追加され、スコープの先にナイトビジョンを装着して運用できるようになっている。
 
さらに、A6、A7ではA5のシャーシをレミントン製RACS(Remington Accessory Chassis System)に改装し、20mmレールをハンドガード全面に配置、ストックも折り畳みになるなど運用面でも改善が図られている。
 

 
部品はレミントンからの供給されるものの、組立は全て軍で行われる海兵隊独自モデルということもあり、マクミランストックとBOXマガジンによるタクティカル然としたスタイルなどから高い人気を博している。軍用スナイパーライフルの代名詞として多くのFPSゲームやメディアに登場している。
 
レミントンカスタムショップ(熟練工の手加工による別ライン)ではカスタムオーダーによる高品質モデルの受注生産を行っている。また、ベストセラー商品であるため各種アクセサリー、チューニングパーツがサードパーティーより豊富に販売され、自分で好みの改造をすることも容易である。
カスタムライフルメーカーの製品の中にもストック、トリガーの取り付け寸法等をM700と共通化してそれらを流用できるモデルが多くラインナップされている。日本国内でも狩猟用、競技用として許可が下りるため所持者は多い。